外なる神
「まずレミナ星の動きですが、相変わらず活発に動き回っています。そして信じられないのはその速度です。光速に近く…、時には光速を超えています。」
「う…、ううむ。光速を超えるなどやはり我々の宇宙物理の法則に反する。」
「奇妙なのはそれだけではありません…。レミナ星が動き回る間に周辺の星が消えているのです。」
「何だって!?」
外なる神
「まずレミナ星の動きですが、相変わらず活発に動き回っています。そして信じられないのはその速度です。光速に近く…、時には光速を超えています。」
「う…、ううむ。光速を超えるなどやはり我々の宇宙物理の法則に反する。」
「奇妙なのはそれだけではありません…。レミナ星が動き回る間に周辺の星が消えているのです。」
「何だって!?」
グレート・オールド・ワン
ユノルは、天を指していた。
その指のさす先には、満月があった。
月は黒い十字の亀裂を生じ、4つに割れていた。
船員たちは皆、白い皮膜を捲り上げ、争うように中へ潜り込んでいく。皮膜の下で船員たちの膨らみが忙しげに動きまわり、例の穴から彼らの彼らの日に焼けた顔が次々と現れる。
そして、我が友や褐色の老人も、その中へ――。